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日本茶専門店 新緑園では2013年から全国茶品評会への出品を地域の方々と共にチャレンジしております。2016年には全国茶品評会「玉緑茶部門」において3年連続の農林水産大臣賞受賞の快挙。取り組んで頂いた皆様と共に喜べる挑戦企画として6回目となりました。

昨年からは新たな気持ちで「煎茶4k」部門へチャレンジ。2018年4月22日出品茶手摘みの日を迎えました。この日は6年間変わらぬ言葉を掲げる日でもあります。「心をひとつに一芯二葉」毎年、新緑園の女性スタッフが気持ちを入れて筆書きし出品園に掲げます。新芽の上位(芯)から葉が2枚付いた下を丁寧に手摘みします。
チャレンジ初年度は「一芯二葉」の意味がなかなか伝わらず、摘まれた茶葉が「一芯三葉」や「一芯五葉」の茶葉で苦慮致しましたが、近年は例年参加の方々も多く指導員が回る前に周囲の方々に指導して下さる姿も見られたりでこちらが頭の下がる思いです。

出品園は8日前から被せ棚を設置しバロン(黒い被覆材)で覆われます。80%程遮光された茶畑はキラキラと輝きながら成長する新芽がカーペットの様に広がり幻想的な空間となります。成長への感謝と、より心地よい生育時間を過ごして欲しい想いがあり、被せた日から晴天日の日中はモーツアルトが流れます。
その間、幻想的な空間にクラシックが流れる出品園に入ると毎年何とも言えない感情が湧き上がります。

過去に手摘みの日に雨はありません。今年も快晴の中、早朝から100名以上の方々と歩いて5分の出品園まで大行進。出品への想いや感謝、手摘みの要領を伝え、開始。
毎年ですが摘み始めると皆様真剣そのもの。当初は大勢の方をどう統制するかを心配しておりましたが、心配無用でした。逆に「皆さんリラックスして下さい」と言う位です。喋る声もほぼ無くモーツアルトが優しく奏でる茶園内で一芯二葉と向き合う時間。40分に一度園外に出て交代で休憩。ウエルカムフラワーを横目に新緑園スタッフのおもてなし休憩。この時ばかりは皆さんワイワイされて有り難いお言葉も沢山頂けます。「恒例行事だね~一芯二葉覚えたよ」「今年は私が摘み手だから大臣賞だね」「貴重な体験をありがとう」などなど、私達がウルウルしてしまいます。日本一の摘み手の皆様です。

摘まれた一芯二葉の生葉は大事に冷房を効かせた車で製造工場まで。すべての工程は手から手へ。一掴み一掴みが、この時ばかりは重く温かい気がします。
蒸して揉んでいく各工程。一葉一葉が手摘みされた唯一無二の原料。最終工程の上がりは当然二度と再現出来る事のない皆様と作り上げた最高品質の逸品。

全国茶品評会の審査を終えた出品茶は新緑園で落札し自社火入れを行います。
もちろんバケット等のラインは通さず手動にて火入れ機投入を行い拝見盆で丁寧に受けます。
新緑園の男性スタッフで行う最終仕上げ。張り詰めた空気感の中、繰り返される緊張の焙煎試飲。

そうして完成。手から手へ繋がれ様々な想いの詰まった世界にひとつの希少な逸品。
全国茶品評会出品茶「一念」心をひとつに一芯二葉。


日本茶専門店 新緑園
 羽澤 純吾
HP :https://www.shinryokuen.net
Mail:info@shinryokuen.net
電話:0983ー35ー1057
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